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滝沢こずえオフィシャルブログ 一意専心

限界突破!!~VO2max測定~

こんにちは!5月下旬に入り、今シーズンのトレーニングを再開してから1か月半が経ちました。トレーニングが始まって間もない時期は、何をするにもキツイ時期ですが、最近では、筋トレをしても筋肉痛にならなかったり、ランニングでも乳酸がたまりにくくなったり、少しずつ疲労の回復が早くなってきました。

本日は、5月23日(水)に横浜日産スタジアム内にある横浜市スポーツ医科学センターにてVO2maxの測定を行ってきましたので、その様子をご紹介します。

VO2maxとは、「最大酸素摂取量」のことで、Vはボリューム(量)、O2は酸素、maxは最大を指しています。ざっくり言うと「どれだけ体力があるか」が分かるものです。

一定時間・一定強度の運動を継続して行うためのエネルギーを生みだすには酸素が必要不可欠です。運動強度が上がれば必要なエネルギー量も高くなり、酸素摂取量も多くなります。しかし、人それぞれ限界値があり、無限に酸素を摂取することはできないのです…。この限界値が、最大酸素摂取量(VO2max)のことで、トレーニングによって限界値は上がり、体力が向上します。

クロスカントリースキーのような有酸素スポーツは「持久能力(体力)」が非常に重要視されており、体力があればあるだけ良いとされています。
なので、この測定を行い、自分の体力を数字で見てしっかりと把握することが大切です。

一番上の写真のように呼吸器をつけながら運動をし、摂取した酸素がどのくらいエネルギーに変えられるかを測定します。肺活量ではなく、筋肉がどれだけの酸素を使えているかということが重要です。

また、3分ごとに指先から血液を採取し、血中乳酸濃度も調べています。3分ごとにトレッドミルのスピードもしくは斜度が上がり、運動強度を上げることで体内に乳酸が出始めます。乳酸とは、単に「疲労物質」というわけではなく、運動中に「糖」が分解してできたものです。糖は体内に貯蔵できる量が限られているため、糖が無くなることでスタミナ切れが起きてしまわないよう、できるだけ使いたくありません。

つまり、乳酸値は低いに越したことはないということです。

例えば、腕立て伏せをし続けると腕がパンパンになってきますよね。それが乳酸です。10回が限界だったとして、トレーニングで乳酸値を下げることで10回目でもまだ乳酸が出ずに20回できる身体になるということです。

最大酸素摂取量の数値が高ければ高いほど、苦しい中でも身体を動かし続けることができ、乳酸値は低ければ低いほど、糖を消費せずに長時間動き続けられるということです。

VO2maxの測定は、春と秋の年2回行っており、数字にすることで色々なものが見えてきます。春に現状把握を行い、そこで見つけた課題に対してどうしていくか、シーズンに向けてトレーニングを組み立てていきます。

そして、秋に同じようにVO2maxの測定を行い、取り組んできたトレーニングは良かったか、更なる改善点を導き日々向上を目指していきます。

今回の測定は、まずまずだったのでこのまま順調にトレーニングを積んでいきたいと思います。そして秋は、今までで一番良い数値を出し、自信をもってシーズンインできるように頑張ります。

最期に、この測定はオールアウト(これ以上動けない状態)するまで行います。「もう走れません」という自分の限界に挑戦し、最後は床に倒れてすぐには起き上がれない状態になります。

苦しくて苦しくて、もう辞めたいと思う事は何度もありますが、乗り越えた先には、乗り越えた人にしか分からないものがあります。常に上をみて、限界に挑戦し続けたいです!