スキー王国ノルウェー

11月6日から始まった今遠征も1カ月が過ぎ、帰国まで残り2週間となりました。先週末はノルウェーのリレハンメルにてワールドカップが開催され、今週末はノルウェーのベイトストーレンにてワールドカップが開催されます。

まず、先週末に行われたリレハンメルでのワールドカップの結果をご報告致します。

11月30日:フリー1.3kmスプリント…76位(トップから+0:25)
12月1日:フリー10km…69位(+4:51) TL
12月2日:クラシカル10km パシュート…記録なし

今回のワールドカップはミニツールになっているため、3連戦の総合順位が決まります。ミニツールの場合は、トップとのタイム差がトップのタイムの18%つくとカットされ、次の日のレースに出場できません。私は、そのタイムリミットにより3日目のレースに出場することができませんでした。なので、総合順位もありません。

「この場にいるのにレースに出られない自分はなんなのか」受け入れがたい現実でした。出るつもりでいたレースのライブ映像を見ながらトレーニングをしましたが、人生で一番辛かったですね…。

今回はワールドカップの1ピリ(Period I…3か国、4会場)を転戦する遠征ですが、私の得意とするクラシカル競技は前半のみで、残りのベイトストーレンとダボス（スイス）はリレー競技を除き、個人戦ではフリー競技のみです。

ワールドカップはレベルが高いという事を十分理解し「経験」を含めて「挑戦」させてもらっていますが、それだけで居られる場所ではないです。厳しくて当たり前の世界です。

リレハンメルでのワールドカップが終了した後に、今後どうしていくかをコーチと話し合いました。フリー競技のみのレベルの高いワールドカップに出場し続ける選択と、得意とするクラシカル競技のあるFISレースへ移行する選択があり、ずっと悩んでいましたが、まずは明日から始まるベイトストーレンでのワールドカップ15kmフリー競技に出場することを決めました。リレー競技もあるので、メンバーに入れるよう精一杯滑ります。

気持ちとしては、やはりワールドカップに挑戦したいです。でも、今の自分に必要なことは何か考えなければなりません。どんな決断をしても、今はきっと悩み迷いがありますが、腐らずに乗り越えたいと思います！

ここまで暗めな記事になってしまいましたが、良いこともたくさんありました！

リレハンメルまでは雪が少なく、雪やコースの状態は悪かったのですが、ベイトストーレンに入ってからはとてもいいコンディションでスキーができ最高です！ノルウェーはクロスカントリースキー発祥の国なだけあって、人々の生活にクロスカントリースキーが根づいており、街のいたるところにツアーコースがあります。この環境でスキーが出来て本当に有難く思います。

またスウェーデン人で、日本チームのワックスマンであるUlf(ウッフェ)がテクニック指導をしてくれます。英語でのやり取りは分からないこともありますが、助けて貰いながら理解しています。