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滝沢こずえオフィシャルブログ 一意専心

初戦!名寄大会の結果報告

シーズンインをしてからあっという間に1ヶ月が経ちました。
新型コロナウイルス感染症の猛威により、不安な状態が続いている一方で、連日の降雪によって最高のコンディションの中、今シーズンの初戦を迎えることができました!

本日は、初戦となった北海道名寄市にて12月21日(月)に開催された「第26回クロスカントリー名寄大会」の結果を報告します。

レースの結果は、フリー5km…6位入賞!

シーズン初戦、正直苦手なフリー種目でしたが入賞することができました!!

ここまでの記録会等の結果からは、入賞できるかできないか…ギリギリの順位だったこともあり、少しホッとしました。
トップとの差にもちろん焦りもありますが、夏場からずっと技術やメンタルに迷いや不安があり、しっくりとこない状態が続いていた中での入賞に少しだけ光が見えてきた気がします。

今大会は5kmの1種目のみと言う事で、スタートからゴールまで時間にするとたったの15分です。選手がこの15分に懸ける裏には必ず努力が存在します。

私は、シーズン初戦という事で、レースで使用するスキー板の選択に時間をかけました。

クロスカントリースキーの滑走面には「ストラクチャー」と呼ばれる細かい溝が入っていて、この溝が雪面との摩擦を緩和し、滑走してくれる仕組みになっています。

競技にあたっては、写真にある7台のスキーから、レースで使う最適な1台を選びました!

レースを重ねる毎にスキーの特性を掴み、“この雪質ならこのスキーかな”と分かってくるものです。

スキーテストは、下りを使って決められた場所から統一した状態で滑走し、どのストラクチャーが一番滑走しているのかで決めました。

7台のスキーテストは大変ですが、ストラクチャーは勝敗を左右する要因の1つである為、手は抜けません。

私が時間をかけてスキーを選ぶのは、レースという特別な場で最大限の力を発揮するためです。全力で滑り抜く姿が最高のパフォーマンスだと思うので、そのための準備は入念に行います。

そして、いつ中止になってもおかしくない状況の中で、今大会が無事に開催されたのは、大会運営に関わる方々の努力のおかげです。

新型コロナウイルス感染症対策のもと開催された今大会は、会場に入れる人は制限され、密にならないよう、トイレは外の仮設トイレを使用し、着替えは車の中でした。
大会当日の気温はマイナス7度まで下がり、大変だと感じる事もありましたが、関係者全員が状況を受け入れ、各人が予防対策を徹底しなければ大会がなくなってしまうのです。大会が開催されるだけでも奇跡なのです。

今大会を開催してくださった関係者の皆さん、本当にありがとうございました!

次戦は1月6日(水)〜8日(金)に予定されている札幌3連戦です。
どうか開催されますように!!引き続き応援をよろしくお願いいたします。

(左:今大会優勝者の土屋正恵選手  右:滝沢こずえ)

2020年最後の記事を読んでいただき、ありがとうございました。
2021年も、クロスカントリースキー競技を通じて、社会人アスリートとして経験したことや想いを発信していきますので、よろしくお願いいたします。

皆さん、良いお年をお迎えください!