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滝沢こずえオフィシャルブログ 一意専心

クロスカントリースキーについてvol.2~FISポイントとは〈基礎編1〉~

豆知識シリーズ第2弾!
第1弾ではクロスカントリースキーのクラシカルとフリーの違いを紹介しました!)

本日のテーマは クロスカントリースキーの非常に重要なルールの1つである「FISポイントについて〈基礎編1〉」です。ただ、複雑なルールなので、〈基礎編1、2〉と〈応用編〉で、計3回に分けて説明したいと思います。FISポイントが分かれば今後の見方も変わり、より楽しめるようになると思うので是非、ご覧ください!

まず、クロスカントリースキーは、“決められたコースを決められた走法でいかに速く滑り切るか”というタイムを競う競技です。
一見シンプルに思えますが、この中には選手でも熟知できていないほど細かいルールがあるのです。その一つが【FISポイント】です。

このブログで何度も出てきているので知っている方もいると思いますが、FISポイントの定義を私は以下の様に提示しています。

スキー競技にはFISポイント以外にも、ワールドカップで上位30位以内にのみ与えられるワールドカップポイントもあります。ワールドカップは常にトップレベルのレースなので、誰もが出場できるものではないですし、上位30位という制限があるため、ワールドカップポイントを獲得している選手は世界でも限られています。FISポイントは、FISレースに出場した全選手に与えられるため、FISポイントランキングは広範囲で評価できる世界ランキングと考えてください。

FIS、過去1年以内に獲得したFISポイントの上位5つの平均値によって決まります。1年間で8回の更新があり、その都度FISポイントランキングは変動します。

一発勝負ではないので、1回良いポイントを獲得するだけではなく、5つ良いポイントを揃えられる実力がないと、FISポイントランキングも上がりません。

下記の図は2018-2019シーズンに私が獲得したFISポイントで、過去1年間に計16のFISレースに出場しました。2019年12月1日現在、私が所有するFISポイントは78.52です。これは、2018年12月1日から現在までの1年間の中で獲得したFISポイント上位5つの平均になり、これがFISポイントランキングとなるのです。ちなみに、私のFISポイントランキングは現時点で238位です。

この図を見てお気づきの方もいると思いますが、FISポイント上位とは少ない方を指します。
ここが重要な部分で、FISポイントは少なければ少ない人ほど速い(強い)ということです。

分かりづらいですね…。
単純に優勝した人は100点、2位は80点、3位は70点、、、と、上位10位までにポイントが与えられ、ポイントの多い選手ほど速い(強い)となれば分かりやすいですよね。

では、なぜスキー競技ではこのようなポイント制なのか、〈基礎編2〉でご説明します!