フォーカスシステムズ

滝沢こずえオフィシャルブログ 一意専心

記念すべき第一弾!~齋藤×滝沢コラボ企画vol.1~

本日の「滾る~in the maximum~」では、本年度4月にフォーカスシステムズへ入社したクロスカントリースキーヤー「滝沢こずえ選手」との対談の様子をお伝えします。
フォーカスシステムズ2人目のアスリートである滝沢選手との対談の中で、お互いが競技を始めたきっかけや競技の魅力について熱く語っていますので、是非最後までご覧ください!

齋藤:入社して約3カ月がたちましたが、練習の方は順調ですか?

滝沢:社会人となり身の回りの環境が変わって、慣れないことも多いですが、順調に練習できています。

齋藤:順調なようで良かったです!でも、この時期の練習って何をしているのですか?

まだどこかに残雪があって、そこでスキーとか?

滝沢:いいえ、さすがにこの時期国内にはもう雪がありません。なので、ウェイトトレーニングやランニング、登山などで身体作りをしつつ、スキーの感覚はローラースキーで養っています。

齋藤さんがやっているショートトラックはこの時期どのような練習をしているのですか?

齋藤:僕もこの時期は身体作りがメインです。雪と氷の違いはあっても同じウィンタースポーツなので、夏場の練習事情は似ていますね。ただ、ショートトラックの場合は屋内スケートリンクなので、夏場でも氷を張っているリンクがあります。頻度は少ないですが、そうしたリンクへ行って、氷上練習もしていますよ。

滝沢:頻度が少ないとはいえ、国内で氷上練習ができるのは羨ましいです。定期的に雪の上を滑って、雪の感覚を持ち続けていたいので...

齋藤:ウィンタースポーツは夏場の練習環境をどうやって確保するかが課題ですよね...

そもそもクロスカントリースキーってどのような競技なのですか?今さらで申し訳ないのですが、同じスキーでもアルペンスキーとかモーグルとかジャンプとか色々ある中で、どのような特徴があるのか知りたいです。

滝沢:クロスカントリースキーは、モーグルやジャンプのような採点競技とは違いタイムを競います。また、多くのスキー競技が瞬発系であるのに対し、クロスカントリースキーは持久系で「雪上のマラソン」ともいわれています。オリンピック種目の最長距離は男子が50km、女子が30kmで2時間前後も競技をしています。ここまで長い競技は、スキーの中ではクロスカントリースキーだけです。

また、クロスカントリースキーは、スキー競技の中で唯一「登り坂」を登るスキーです。長い時は1km近く登り続けることもあります。

齋藤:雪上のマラソン!とても分かりやすいです!持久力が必要ということですね!

でも、色々あるスキー競技の中で、クロスカントリースキーを始めた理由は何ですか?

滝沢:クロスカントリースキーを始めたきっかけは、小学1年生のときに学校の先生に誘われたことです。トロフィーが欲しくて、地域のマラソン大会に出ていた私に注目してくれたみたいです。ただ、始めたときは小学1年生ということもあって、何となくやり始めたという感じでした。

齋藤さんはどうしてショートトラックを始めたのですか?

齋藤:先ほどの話だとクロスカントリースキーは持久力が必要な競技なので、体力があった滝沢さんにはピッタリだったのですね。

僕は5歳のときに長野五輪のスピードスケートを見たのがきっかけです。スピードスケートというものに魅了されて、地元のスケートリンクに行ったら、たまたまリレハンメル五輪にショートトラックの代表で出場した選手が滑っていて、ショートトラックの虜になりました。

滝沢:すごく強烈な動機があって始めたのですね!

私の場合、本格的にクロスカントリースキーに絞ったのは中学生になってからです。その前年(小学6年生時)の県大会で初優勝して「これだ!!」と、クロスカントリースキーに目覚めました。

齋藤:その経験がよっぽど嬉しかったのですね。

滝沢さんがそんなに夢中になる、クロスカントリースキーの魅力ってどんなところにあるのですか?


滝沢:クロスカントリースキーの魅力は大きく3つあります!

1つ目は、登り坂です。先ほども話しましたが、スキー競技の中で唯一登り坂があります。他のスキー競技はいかに重力に従って速く降るかがポイントですが、クロスカントリースキーは、その要素にプラスして、真逆のことをします。重力に逆らっていかに速く登るか。奥が深い競技だと思います。ちなみに私の強みはこの登り坂です。

2つ目は達成感です。スキーなのに上り坂があるような辛い競技だからこそ、やり切った時の達成感は他競技以上だと思います。

そして、最後の3つ目が、努力が結果に直結するところです。スポーツは、努力した人が勝てるものだと思いますが、クロスカントリースキーは特にそうだと思います。体力がものをいう部分があるので、センスだけでは勝てないところに魅力を感じます。やった分だけ結果となるからこそ頑張れます。

齋藤:「努力が結果に直結する」...同じアスリートとして、とても魅力的に感じます。どんなに辛い練習でも頑張れますね。それ以外にも、やはり登り坂が面白そうです。特に滝沢さんは登りが得意ということなので、登り坂で数々のハイライトシーンが生まれる予感がします。

滝沢:ありがとうございます。ショートトラックの魅力はやはりスピード感ですか?以前少しだけショートトラックを見たことがありますが、小さいトラックを高速で回っていてそのスピード感に圧倒されました。

齋藤:一般道を走る車くらいのスピードが出ているので、スピード感も魅力の一つです。ただもう一つ伝えたい魅力があります。それは「駆け引き」です。ショートトラックは得点でもタイムでもなく順位を競うので、それぞれの選手が自分の得意とする展開で優位にレースを進めようとします。「先行逃げ切り」で行くのか「終盤追い込み」で行くのか、レース展開の善し悪しで格上の選手が負けてしまうような波乱がしょっちゅう起こります。最後まで何が起こるかわからないところにショートトラックの魅力が詰まっていると思います。

滝沢:とても奥が深い競技ですね。最後まで何が起こるか分からないのは、ハラハラドキドキしてとても面白そうです。ショートトラックの魅力が多くの人に伝わると良いですね。

齋藤:そうですね。ショートトラックに限らずクロスカントリースキーの魅力も多くの人に伝えていきたいですね。お互い自分の競技をもっと知ってもらえるように、頑張りましょう!

滝沢:はい!頑張ります。

実は社会人アスリートとして競技をすることについて、齋藤さんにお聞きしたいことがあるので、次の回で聞いちゃっても良いですか?

齋藤:もちろんです!何でも聞いてください!

Part2へ続く→