フォーカスシステムズ

滝沢こずえオフィシャルブログ 一意専心

ハプニング!

11月6日からスウェーデンにて始まった今遠征も終わり、無事に帰国しました!
帰国したのもつかの間、そのまま1ヶ月間の国内遠征が始まります。今のところ、国内遠征は北海道シリーズ(5レース)および国民体育大会茨城県予選会に出場予定です。
2ヶ月半、1度も家に帰ることのない転戦の日々は、スキーヤーのシーズン中の生活において、雪を求め、限られた場所と時間の中で競技を行うために至って普通のことです(笑)
家に帰りたいなぁ〜なんて思う時もありますが、それ以上にスキーができる生活に喜びを感じます!

今回のブログではまさかの事態をむかえた、12月14〜16日のスカンジナビアカップについて結果および様子をご報告します。

14日:クラシカル1.4kmスプリント…44位(トップから+22秒)
15日:クラシカル10km…レースキャンセル
16日:フリー10km…40位(+2:06)

まさかの事態とは…2日目のレースキャンセルのことです。

当初の予定では、スカンジナビアカップへの出場ではなく、スイスのダボスで行われたワールドカップへの出場の予定でしたが、なぜ、スカンジナビアカップに出場したかと言いますと、私の得意とする「クラシカル競技」がダボスのワールドカップでは行われないこと、また世界ランキングに直結する「FISポイント」を狙うにあたり、FISポイントは出場選手のレベルからトップ選手とのタイム差で与えられるため、ハイレベルなワールドカップでは「良いFISポイント」は現状獲得しにくいと考えたからです。ワールドカップに出たい気持ちをおさえ、スカンジナビアカップへの出場を決めました。

スカンジナビアカップはクロスカントリースキーの強豪国であるスカンジナビア半島(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)の大きな大会で、ワールドカップに回れなかったスカンジナビアの選手がワールドカップを狙って出場しています。スカンジナビアカップで優勝する選手はワールドカップで30位以内に入れるぐらいの実力なので、スカンジナビアカップもハイレベルではありました。

そこで狙っていた2日目のクラシカル10kmレースが、なんと中止になりました。その原因は下記の画像をご覧ください。

ご覧の通り、「寒すぎて中止」になりました。気温はマイナス20度を超えていました。凍傷になりそうなぐらい寒かったです。

当初のスタート予定時刻を1時間遅らせ、さらに30分待ち、もう30分待ちましたが、結局、気温が上がることはありませんでした。スタート時間を遅らせた分、レース時間を短縮するため、距離を10km→5kmに変更し、スタート間隔も30秒→20秒に変更するなどし、レース続行を試みましたが中止となりました。

クロスカントリースキーは自然を相手にするスポーツでもあるため仕方ありませんが、言葉になりませんでした。
「ワールドカップよりもこのレースを選んだのに…」悔やんでも悔やみきれず、やり場のない切なさだけが残りました。

レースキャンセルを知った直後は心が折れそうで、そのことばかり考えていましたが、ふと冷静になり、ここで立ち止まっている時間が無駄だと思い考えることをやめました!
切り替えです。まだ次の日のレースは残っているし、シーズン全体でみたらまだまだクラシカルレースもたくさんあります。これからのレースにチャンスを見出す努力をする時間にしなければと思いました。

次の日のフリー10kmは私が思う「良いポイント」は獲得できませんでしたが、今シーズン始まって1番良いポイントだったので来た意味はあったかなと思っています。
今回は18年目になるスキー人生で初めての「寒すぎてレースキャンセル」でしたが、これも経験です(笑)
うまく気持ちを切り替えられたことは、これからに活きることだと思いますし、いよいよ始まる国内戦に向けて頑張りたいと思います。

改めて今遠征を振り返えると色んな経験をしました。うまくいかなくて落ち込んだシーズン初戦、4年越しにスタートできたルカ、3日目のレースに出場できなかったリレハンメル、意地で走ったベイトストーレン、5年ぶりのワールドカップ女子リレーに出場、悩みに悩んで決断したスカンジナビアカップへの出場、そこでのレースキャンセル。濃いですね(笑)社会人1年目、たくさん吸収したいと思います!!

今は、北海道で1番小さな村「音威子府(おといねっぷ)」に入りました。次戦はここで行われる第36回全日本クロスカントリー音威子府大会に出場します。日程は下記の通りです。

12月26日:クラシカル5km
12月27日:フリー5km

いよいよ始まる国内戦も頑張りたいと思います!