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齋藤悠オフィシャルブログ 滾る

ショートトラックは不公平じゃない!?(スタートレーンについて)

前回に引き続き、今日のブログでもショートトラックの豆知識をご紹介したいと思います!

某検索エンジンで「ショートトラック ふ」まで打ち込むと、予測変換に「ショートトラック 不公平」などが出てくることがあります。

調べてみると、ショートトラックの競技の特性やルールの難解さから、「ショートトラックは不公平な競技ではないのか?」と疑問に思っている方がいらっしゃるようですが、五輪種目にもなっている競技ですのでしっかりと公平性が保たれています。

「公平性が保たれています」と言われても、なかなか分かりづらいですよね...

したがって、今日のブログではショートトラックに対する誤解を解くため、図を使って分かり易く説明してみたいと思います!!

説明する内容は、スタートのレーンについてです。
ショートトラックは、トラックが小さいという特性上、相手選手を抜かすタイミング(場所)が限られています、したがって、最短距離である500mなどでは、スタートで前に出て、先頭のままレースを組み立てることが一般的です。短距離においてスタートはレースを左右する重要な要素なのです。

スタートが重要...ということは、スタートのレーンも重要です。ショートトラックのスタートラインは、横一線で引かれているので、当然内側のコースの方がコーナーに近いです。


スタートの号砲直後のシーン

つまり、内側レーンの方が”有利”、外側レーンは”不利”となってしまいます。では、その有利不利があるスタートレーンはいったいどうやって決定するのか?

それはズバリ、前回ラウンドのタイムです!

つまり、決勝ラウンドで第1レーン(最も内側)にいる選手は、準決勝ラウンドを最も速いタイムで通過した選手ということです(下図参照)。
同様に、準決勝ラウンドで第1レーンにいる選手は、同組の中で準々決勝ラウンドを最も速いタイムで通過した選手ということになります。


拡大版PDFはこちら

「速いタイムでフィニッシュすれば、第1レーンをとることができる」というチャンスは全ての選手に公平に与えられています。したがって、不公平なのでは?と思われがちなスタートレーンを決める方法はとても公平なのです。

ただ、予選など最初のラウンドのスタートレーンは、前回ラウンドのタイムがないためランダムな抽選で決定します。ここに関しては、ランダムな抽選であるため公平性は保たれているものの、コースの内側と外側で有利不利はできてしまいます。不公平ではないですが、不利な状況にはなり得るのです...

しかし、実力のある選手ならば、外側のレーンでもしっかりと速いタイムでフィニッシュし、次のラウンドでは内側レーンをとることができます。

500mでは、内側コースの選手がスタートで先頭をとり、そのままゴールするということがよくありますが、その選手が勝ったのは「内側レーンが有利だったから」だけではなく、基本的には「そもそもその組で上位の実力を備えている選手が内側にいるから」なのです。(※厳密には、実力が拮抗している場合、内側レーンの有利性はレースへ影響を与えます。また、前回ラウンドのタイム次第で実力者が外側レーンにいることもあります。)

実際に、初めからハイスピードでレースが展開する500mでは、決勝で上位に入った選手を予選からラウンドごとに辿ると、第1レーンでスタートしていることが非常に多いです。実力を持っている選手は、内側のレーンでレースをスタートすることができるのです!

つまり、500mにおいて各レースの有力選手はスタートラインで内側レースにいる選手ということです!
次回ショートトラックをご覧になるときにこのことを覚えておけば、その組の有力選手が一目で分かり、勝つ選手を的中させることができるかもしれません!

「誰が勝つかな?」と予想しながら見るのも、ショートトラック観戦の醍醐味の一つですので、是非試してみてください!